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親子留学をする本当の意味

私はこれまで短期を合わせると全部で4カ国に旅行以外で滞在したことがあります。高校生の時に市の国際交流事業で姉妹都市のあるアメリカに2週間。大学生の時にワーキングホリデーでカナダに約1年間。大学生の夏休みにフランスへ6週間。大学卒業前の冬休みにオーストラリアに6週間。そして、新卒で入社した航空会社を退職したあとアメリカに約1年間。それぞれの国でホームステイを経験しました。短期であったとしても知らない土地に住み、地元の人たちと触れる経験は、海外旅行では味わうことのできない貴重な経験をさせてくれます。

日本という国に日本人として住んでいると、世界の魅力にばかり目がいって、なかなか日本の素晴らしさに感謝をすることができません。日本がどれほど恵まれているか、毎日安心して学校に行けて、美味しい学校給食が食べられて、どこに行っても綺麗なトイレがあり、清潔な水があり、お財布を落としてもちゃんと交番に届けられていることもしばしば。電車は時間に遅れないし、カスタマーサービスに電話をすれば丁寧すぎるほどの対応を受けられる・・・こんな国はなかなかありません。味も見た目も繊細で、旬の食材をふんだんに取り入れた栄養ある日本料理。これもいつも海外で私が恋しくなく日本の魅力。海外に行くとき、いつもスーツケースに忍ばせていくものはカップのお味噌汁。こうして私は海外に住んで初めて、日本の魅力に気付き、日本人として生まれたことを誇りに思うようになりました。

逆に私は海外で生活することで日本人がもっと学ぶべきこと、視野を広げるべきことに気付くこともできました。例えば、今は少しずつ変わりつつありますが、まだまだ日本では “女性はまずはお母さんであることを優先すべき” という考えが当たり前だった約20年前、カナダではお母さんになっても生き生きと仕事にやりがいを持って働く女性の姿を目にして、私もいつまでも自分の目標を持ち続け挑戦したいと思うようになりました。10年前のニューヨーク。人種のサラダボールと言われるニューヨークにはあらゆる人が暮らしていて、人と違うことなんて気にしない、むしろその個性を楽しんでいる姿に、私もより自分らしく生きたいと思うようになりました。

私が海外に行くことに魅力を感じるのは、観光地を巡ったり買い物をしたりが楽しいのではなく、ローカルの人との触れ合いから、新しい価値観に触れ、日本ではできない経験ができるから。

そんな私が娘に英語環境を作ることと同時に、なるべく早いうちから与えたいと考えていたものが「多様性に触れる経験」でした。コロナ禍、ありがたいことにこれまで以上にオンラインで学べることが増えました。オンライン英会話もYoutubeやアプリを使った英語学習もものすごく重宝しています。でも、実際にその土地に行き、現地の人と触れ合うことでしか学べないことも多くあります。だからこそ、私は娘を連れて親子留学をしてみたいと考えたのです。

そして、娘が5歳5カ月だった保育園の春休み。2週間の予定でフィリピンのセブ島にある英語学校へ親子留学をすることに。ちょうど新型コロナウイルスが流行り始めた頃で、滞在期間の後半は制約もありましたが、この経験をさせてあげたことで娘の英語に対する興味も高まり、何より嬉しかったことはセブの人たちの温かさに触れさせることができたこと、そして日本の良さにも気付かせることができたことでした。

超人見知りの5歳娘は、新しい環境に最初はものすごく緊張したものの、いつも満面の笑みで両手を振って名前を呼んで話しかけてくれるフィリピン人講師の皆さんの温かさに触れ、表情が生き生きとしているのがよく伝わりました。

宿泊施設はフィリピンでは新しく非常に綺麗な建物でしたが、お風呂がないことと周りの道路が日本のように整備されていないことに驚いたようで、「フィリピンも先生も大好きだからまた行きたい!でも、日本のざっぶーんのお風呂がないのは残念だね。道路も日本の方が綺麗だね。犬がいっぱい道路歩いていてびっくりしたね!」と日本との違いを見つけては興奮して話しが止まりませんでした。タクシーの窓から見えた、川の上に建つ今にも崩れ落ちそうな小さな家。裸足の子供たちが暑い日中も外で遊んでいる姿を見て何を感じたかはわかりませんが、少しでも自分のいる狭い世界の外を見れたこと、そして新しい価値観に触れるきっかけを得られたことが娘にとって貴重な経験となったことを願っています。

今ある私の目標の一つは大学院留学をすること。その時はもちろん娘も一緒に行くことになりますが、その練習としても思っていた以上に意味ある体験ができたと思っています。本格的な留学前にもう一つ狙っているのがハワイのホノルル動物園のサマーキャンプ。(娘がサマーキャンプでいない間は私はカフェで仕事したりヨガスタジオを回ったり・・・妄想するとワクワクしてきます♡)

堀江貴文さんがどこかで「海外留学は時代遅れ」と書かれていましたが、私はオンラインで英語が学べる時代であっても、留学する意味は十分にあると考えています。留学ってそもそも英語を学ぶためのものではありませんから。言葉以上にその地でしかできない貴重な経験が絶対できるはずです。ちなみに堀江さんのいろんな名言って、私は結構好きなのですが、こちらだけは「いや、違うでしょ!」と思っています!笑

そしてせっかく親子留学するのであれば貴重な時間を有意義に過ごすためにも、今のうちに日本でできること(=英語の勉強)はできるだけ進めておきたいですよね。英語にいきなり触れさせて「通じなかった!英語って難しい!」という印象を子供に与えてしまうより、少しずつでも英語の音楽やアニメに触れさせ、オンライン英会話なども受けておくほうが実際に海外に行って「ほんとに通じた!もっといろんな人と話せるようになりたい!」と前向きな気持ちにさせてくれるのではないかと思います。日本にいながらどのように英語に触れる環境は作ることができるかというコツはぜひまたこちらのコラムの中でもご紹介させてください。

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